首狩り族の家

某電車で、通勤すること4年目。
ある駅を出発してすぐのマンション2階端の部屋を、私は心の中で『首狩り族の家』と呼んでいる。
だって、電車の目線と同じ高さの窓際に、生首が三体ぶら下げてあるから。
最初見た時は、びっくりしたもんだ。
でも、毎朝ウォッチングしてると慣れてくる。
で、1年後の春に突然、首がなくなった。
よくみたら、カーテンみたいなのもなくなったから、引っ越したんか、残念!
で、また数ヶ月後に、あの生首ぶら下がってるーみたいな。
ヤバっ、奴が戻ってキター!
そして今年の春、、またまたいなくなった。
なんだろ。想像膨らむわ。ヤバい人でお務め行って戻ってきたとか。
世界を旅するよくわからん芸術家とか。
そしたら、今日!
初めて、その部屋のベランダに人が立っていた。
白髪長髪の小柄なおじいちゃんに見えた。
・・・首狩り族の長老?

秘密知っている人、どこかにいないかな~